通りゃんせ

2008年8月27日 18:28

♪ 通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの細道じゃ 天神さまの細道じゃ
ちょっと通して下しゃんせ 御用のない者通しゃせぬ
この子の七つお祝いに お札を納めに参ります
行きはよいよい 帰りは怖い
怖いながらも 通りゃんせ 通りゃんせ ♪

 

この「通りゃんせ」は江戸時代に成立したとみられる童謡です。みなさんも幼い頃、歌いながら遊んだことはありませんか? また、横断歩道で信号が青になった時に耳にしていませんか?

 

そんなとても身近な歌なのに、少し暗いイメージがあると思いませんか? どうしてでしょう….?
七つのお祝い    ・・・     昔、赤ちゃんは栄養状態や病気などにより、命を落とすことが珍しくありませんでした。そこで、地域の神様のご加護の下、生きながらえられるようにお願いしたお札を持っていました。そして7歳になると、ここまで生きていられればその後も子が育つ目安となるので、お札を神様に返しに行ったのです。それが”七つのお祝い”です。

 

さてこの「七つのお祝い」でお札を返しにいった7歳の子供は、今まで、お札に守られて生きてきました。しかし、天神様にお札を返してしまった帰り道からは、人生は自分の力で生きていかなくてはならなくなったのです。なので「行きはよいよい 帰りは怖い」のです。

 

でも、それだけでは、このような人生の通過儀礼、みんなが行う「七つのお祝い」をわざわざ「怖い」というのが腑に落ちません。
これには、諸説がありますが、そもそも『通りゃんせ』にはモデルとなった場所(埼玉県川越市の三芳野神社とも言われています)があり、この神社は城の本丸近くにあって、特別な時以外は参拝することができませんでした。そこで、お札を返しに行くにも「通して下しゃんせ」と門番のような人にお願いをし、通してもらう。帰りには、スパイではないかとさらにきびしく調べられました。だから「行きはよいよい 帰りは怖い」という話もあります。
また、その他「行き」は「逝く」、「帰り」は「(黄泉帰り)甦り」を示しているという話や、廓に売られた女の子の話であったり・・・と『通りゃんせ』の歌詞は色々なことを想像させます。

 

終わりに、「通りゃんせ」には2番はないとも言われていますが、まるで続きのような歌もあるようですよ・・・・・・・。

 

♪ 帰りゃんせ 帰りゃんせ
お宮の御用が済んだなら この道通って帰りゃんせ
お宮の御用は済んだけど かわたれ時にはお化けがでます
帰りのお土産何買うた お寿司にお団子柏餅
お寿司をくれねば通らせぬ おっとさんのお土産あげられぬ
お団子くれねば通らせぬ おっかさんのお土産あげられぬ
とった子返せば通らせる
返しましょう 返しましょう
云ったはずだよ 帰りがこわい ♪