花さかじいさん

2009年3月27日 18:12

♪裏の畑でポチがなく、正直じいさんほったれば、♪
♪大判、小判がざくざく、ざっくざく♪
働き者のおじいさんが、白い犬を飼っていました。
ある時、裏の畑で犬が「ここほれワンワン」となくので掘ってみると、大判、小判が出てきました。
それをねたんだ隣の怠け者のじいさんは、無理やり犬を連れ去り、畑で無理やりなかせ、そこを掘るとガラクタや妖怪が出てきました。
怒った怠け者じいさんは犬を殴り殺してしまいました。
かわいがっていた犬を殺された働き者のおじいさんは、犬のお墓を作りそこに木を植えました。
その木は一晩で大きくなり、その木で臼を作り、お餅をつくと宝物がたくさん出てきました。
それを聞いた隣の怠け者じいさんが臼を持ち去り餅をつくと、出てくる物は汚物ばかり。怒ったじいさんは臼を燃やしてしまいました。
働き者のおじいさんはその灰を大事に持ち帰り冬の枯れ木にまきました。すると花が満開に咲き、通りかかった殿様が感動し、たくさんの褒美を与えました。
それを見ていた隣の怠け者じいさんはまねをするが、花が咲くどころか殿様の目に灰が入り殿様より罰せられました。

 

と、言うお話でしたね。

 

 

ここに出てくるおじいさんの対比ですが、幾つかの話があるようです。
「働き者と怠け者」 あるいは「正直者と欲張り」。そして登場する犬の素性も話によって違います。
「町に行った帰りに拾った」、「川から流れてきたのを助けた」、「川から流れてきた木を薪にしようと割ったら生まれた」等です。
日本の民話において白い動物は神の使いとされ、白い犬は働き者おじいさんの心正しい生活を祝福した神からの贈り物だったと思われます。
そしておじいさんはそんな犬をとても可愛がっていました。

 

この犬が桃太郎と同様に川から流れて出てきたように、桃太郎が鬼退治から帰った後のお話とはなさかじいさんはもともと同じ話で、主人公が桃太郎(犬)と、おじいさんを主人公にしたものとになっているようです。
惜しみなく愛情を注ぐことで、いつかそれは黄金となり、たくさんの花を咲かせる….。それが、この二つお話のテーマのようですね。

 

余談ですが、この犬の名前は何なのでしょう?
歌の中ではポチとされていますが、この歌が作られたのは明治34年になってから。「ポチ」という名はその頃に一般的だった犬の名前です。
この物話は室町から江戸時代頃からあるらしいので、最初から「ポチ」は考えにくい….。