和菓子 ~ かき氷

2011年7月27日 17:38

いよいよ7月。日差しが眩しく、お店の軒先には「冷やし中華はじめました」の貼紙と「氷」の旗がゆらゆら揺れる季節になりました。
この「氷」の旗、じっくり見てみたことはありますか?
赤字で書かれた氷の文字はもちろん皆さん気がつくことでしょう。では、その周りには何が描かれているでしょう?
氷の文字の下には、海=波が描かれています。そして、波の上には日本古来より波と対で描かれることが多い「千鳥」が飛んでいます。この「波に千鳥」という組み合わせの文様は、涼感を誘うとして夏の着物や浴衣に良く使われます。きっと、この“涼感を誘う”というところから氷旗にも使われるようになったのでしょう。

 

 

では、かき氷はいつ頃から食べられるようになったのでしょうか?
遡ってみると、平安時代の書物「枕草子」や「源氏物語」にはすでにかき氷の元祖と思われる物が登場しますが、貴族達だけの贅沢な楽しみだったようです。
また江戸時代には、加賀藩が徳川将軍に当時はとても貴重だった「氷」を献上する為、冬にできた氷を“氷室(ひむろ)”に貯えておき、5月末に普通なら10日かかるところを人足を交代しながら5日間で運んだといわれています。
しかしこんなに苦労して運んだ氷ですが、将軍のもとに届く頃には小さくなってしまい、その上あまり衛生的ではなかったので食用よりは体にあてて涼をとることに使用したり、臣下に分け与えてしまっていたなどといわれています。もちろん、江戸の庶民は口にすることなどほとんどありませんでした。

 

 

明治時代に、やっと氷を人工的に作り出す技術が確立し、またそれを輸送する技術も普及したお陰で、広く一般的に氷が普及しました。
更に冷凍・冷蔵庫が発明されて家庭でも氷が作れるようになりました。
こうして、現在では家庭でも簡単にかき氷を作ることができるようになったのです。

 

今では、甘味処やお祭りなどで様々な味・トッピングのかき氷を美味しくいただくことが出来ます。
また、地方の名物として有名な“白くま”や“雪くま”“赤福氷”などもあります。どれも、おいしそうなものばかり♪
今年の夏は、全国かき氷を食べつくす旅に出てみては??

 

ちなみに、かき氷は別名「夏氷(なつごおり)」と言いうそうで、その語呂合せ(7=な,2=つ,5=ご)から7月25日はかき氷の日だそうです。