和菓子 ~ 柏餅・粽(ちまき)

2011年5月27日 17:44

陽射しも暖かく、新緑が眩しくなってきました。
5月といえば、端午の節句にかかせない「柏餅」と「粽(ちまき)」です♪(端午の節句については、バックナンバー「和・四季」4月をご覧下さい。)
ゴワッとした葉をむくと姿を現す【赤ちゃんのほっぺ】のような”つるん”としたお餅。もちっと噛んだ瞬間にひろがる、さわやかな餡の甘さ….。お店で見かけると、たまらずに買ってしまうという方も多いのではないでしょうか?

 

そんな「柏餅」と「粽」は、なぜ端午の節句につきものなのでしょうか?

 

端午の節句は、他の多くの風習と同様に古くは中国から伝わってきたものです。「粽」はこの風習と一緒に伝わってきました。
大昔、陰謀によって川に身を投げた”屈原”という詩人を供養する為に人々が供物を投げていましたが、屈原に届く前に悪い龍に盗まれてしまいます。そこで、龍が苦手にしている楝樹(れんじゅ)の葉でもち米を包み、邪気を払う五色(赤・青・黄・白・黒)の糸で縛ってから川へ投げたところ、無事に屈原のもとへ届いたというわけです。このことから、粽は「難を避ける食べ物」とされ端午の節句に食されるようになったのです。
今では一色の糸で包まれていますが、この五色の糸は、子供が無事に育つようにと魔よけの意味を込めて鯉のぼりの吹流しの色に使われています。

 

 

一方「柏餅」は、江戸時代・東日本の文化の中で生まれました。
柏の葉は”譲り葉”といって、秋に葉が枯れても新芽が出ないと古い葉が落ちないことから「子孫繁栄」「家系が途切れない」に結びつき、この葉で包んだ柏餅は縁起のよいものとされました。それが、家系を守るべき男の子の節句である端午の節句に食べられるようになったというわけです。
なお、柏の木は西日本では自生していなかったので柏餅は関東で広がり、関西では今でも粽のほうが親しまれているようです。

 

余談ですが、柏の葉を外表に巻いているものと中表に巻いているがあります。これは中身の違いを表していて、小豆餡は外表・味噌餡は中表になっているらしいです。
さぁ、食べたくなってきてしまいましたか・・・?