和菓子 ~雛菓子あれこれ~

2012年3月3日 17:22

既に時期を逸してしまいましたが、3月は女性の節句「ひな祭り」がありましたね。皆さんのご家庭でもお祝いをなさいましたか?
今回はそんなひな祭りの際にいただく、日本の伝統菓子と御料理について知ってください。

 

春の到来を待ちわびていたかのように行われる雛祭り。3月3日になると、雛人形を飾って女の子の成長を祝うお祭りの日です。
「桃の節句」とも呼ばれるこの行事は、中国から伝わった上巳(じょうし)の節句ですが、人形(ひとがた)を自分の身代わりとして、海や川に流すという風習が残っている地域もあります。
これに加えて、平安時代に行われていた「曲水の宴」という行事、貴族の娘たちの人形遊びの「雛遊び」伝承を背景として現在のひな祭りになってきたと言われています。

 

ひな祭りには、おいしいお菓子がたくさんあります。

 

 

●菱餅
菱形の餅を下から緑、白、赤、の順に重ねたもの。赤は魔よけ、白は清浄、緑は邪気を祓う力があるといわれています。
白に菱の実を加えたり、黄色を加えて五段、七段にする地方もあります。
雛祭りの雛壇を飾るようになったのは江戸時代からとされています。

 

●草もち
ひな祭りは「草餅の節句」とも言われているように草餅は欠かせないものです。
蓬は昔から薬草として知られ、邪気をはらう魔除けの効果があると考えられていました。
●雛あられ
豆や餅を細かく切ったものを揚げるか炒るかして、砂糖で甘くします。彩を美しくすると子供たちが喜びます。

 

ひな祭りの楽しみはお菓子だけでなく、おいしいお料理もあります。

 

 

●ちらしずし
山の幸、海の幸で美しい彩のちらし寿司は、地域や家庭によって伝統的な献立になっているようです。
薄焼き卵に好みの具を入れて雛人形を模した物を作ってみるのも楽しいですね(少々いびつになっても、おいしいでしょう)。
又、貝類が多く使われることも特徴です。ひな祭りのお吸い物に蛤(はまぐり)を使い、夫婦和合の願いをこめていました。
蛤は綺麗な海に棲むことから、純潔を表しているともいわれています。

 

●白酒
白酒に桃の花を浮かばせた「桃の酒」を飲んで邪気を祓う風習がありました。
桃が沢山の実をつけることから、強い生命力があるとされています。

 

私の故郷は山形県の日本海側にある鶴岡市です。作家の藤澤周平さんと同じですが、そこでは城下町独特のおいしい和菓子が沢山あります。
子供の頃、お雛様を飾り終えると、雛菓子を一対果物と一緒にひな壇にお供えします。「早く食べたいなあ」とそればかり見ていた子供の頃が懐かしい想い出です。