和菓子 ~ 花びら餅

2012年1月27日 17:25

今回は新年のお菓子、春らしい、かわいらしい名前を持った「花びら餅」のお話です。
「花びら餅」はごぼうと白味噌餡とピンク色のお餅を、白い餅または求肥で包んだお菓子です。
「お菓子にごぼう!?」と現代の私たちには疑問に思えます。そもそものどうしてこんなお菓子ができたのでしょうか?

 

 

「花びら餅」が歴史に初めて登場するのは、平安時代の宮中です。
新年の行事、餅を噛む「歯固めの儀式」を簡略化したおせち料理のひとつでした。
「歯固めの儀式」では長寿を願い、餅の上に赤い菱餅を敷き、その上に猪肉や大根、鮎の塩付け、瓜などをのせて食べていました。
それが、だんだん簡略化され、餅の中に食品を包んだもの(宮中雑煮とよばれた)になり、さらにはごぼうが鮎を表し、餅と味噌餡でお雑煮の意味を持ったものとなったのです。

 

 

「花びら餅」が一般に広まったのは明治時代です。
茶道の裏千家家元が初釜の時に使うことを許され、新年のお菓子として食べられるようになりました。
宮中では今も和菓子というより「おせち料理」として作られているそうです。

この時期ならではの伝統和菓子「花びら餅」を、みなさんも召し上がってみてはいかがでしょうか?