和菓子 ~ 椿餅

2012年2月27日 15:01

まだまだ寒い日が続いておりますが、窓の外を見ると、こんな寒さの中でも凛と咲いている美しい椿を目にします。
そんな椿にちなんだこの時期の季節菓子として、和菓子屋さんの店頭には椿の葉に挟まれたお餅「椿餅」が並びます。

 

この椿餅、実はとても歴史のある、京の伝統の味なんです。(※和文化コラム「和菓子の日」でも紹介しました。)

 

 

平安時代に紫式部によって書かれた、「源氏物語・若菜上」の中で、若い人達が蹴鞠のあとの饗宴で食した軽食「つばいもちひ」として登場し、日本最古の餅菓子とも言われ梨・柑橘類と一緒に食されています。
見た目は「道明寺」に似ていて道明寺の起源とも言われていていますが、桜餅や道明寺とは違って、椿の葉っぱは食べません。
今では白やピンクの餡子入りのお餅を2枚の椿の葉っぱで挟んだ、可愛らしい餅菓子ですが、平安時代は香りもなく、ただ椿の葉っぱに挟まれた素朴な餅菓子だったようです。

 

 

この時期のお菓子と言ったら・・・バレンタインの影響でチョコレートと思いがちですが、日本伝統のお菓子にもこの時期のものがあるのです。

 

是非、伝統の味・椿餅をいただきながら、光源氏のいた平安時代へ思いはせ、雅な気持ちにひたってみてはいかがでしょうか・・・